一周年ということで、「白い影」SPの
感想なぞ、書こうかなー。
一番最初にSPやると知ったのは、「ドリスマ
」オーラスの日のスマ友さんからのメール
ですね。ライブ会場で中居さんがおっしゃっ
たと。
もう、其のメール見たとき、「えーーっ」と
叫んでしまいましたよ。万に一つもないと
思ってたし。そして、嬉しいという気持ちより
またまた心配が湧き出てきました。
私としては、本編で完璧終わってる作品
だし、何かを付け加えたら、本編の何かが
壊れてしまいそうな気がしたからです。
中居さんの髪型も当時さらさら茶髪
ストレートで、直江のナの字もないような
雰囲気だったし。本人なんだけど、
本当に直江になれるのか?って、そこが
一番疑問でした。あとはどういう場面を
描くのかとか、とか。支笏湖に行ってからの
ことを描くんだったら、凄く嫌だなと
思ったのは確かですね。なんか、嫌だった。
きっと、あのあとを描くということは
あの本編をやった時の中居さんの気持ちを
裏切るような気がしたからだと思います。
あそこを描く
なら、本当に最初からまたやり直して欲しい。
なんて思うくらい、私はあの「白い影」という
物語の中の直江を単に、中居さんが演じてた
という感じではなく、直江を生きていたんだと
思いたかったのかもしれません。
またそれくらいの演技だったと思います。
だから、SPで支笏湖の最後の場面が
出てきた時、凄くショックでした。
「ああ、描いちゃった」って思いました。
あとは、誰にも見せたくなかったはずの最後の
場面をみせられたことで、なんだか少し
何かに裏切られたようにも思いました。
どうせ描くなら、こんな風にして欲しかった
と思うのは、幻でもいいから(少女漫画
みたいな描写になるけど)、直江と倫子を
支笏湖であわせて欲しかったなと思いました。
支笏湖の岸辺に座ってた七瀬先生が一瞬
直江に見えるとか・・・。あとはボートから
湖に落ちるところは描かないで、水音と
鳥の飛び立つシーンくらいでとどめてほし
かったです。そういう点でジャイさんの
演出はおおむね好きだけど、そこが不満
でした。あとは手術のシーンですね。
はっきりいって、つくりがチープだったので、
変にリアルに描かないで、見せない方法を
選んだほうがよかったと思いました。
あれで、少し興ざめしました。
後、やはり不満だったのはナレーションです。
けっこう多かった。中居さんの声は特徴が
あるので多様するとナレーションに気が
いっちゃうというのもあるかもしれません。
それに、直江を意識してたので、流暢な
感じでなかったし。あと、心情を説明する
ナレーションが多すぎたかもしれないですね。
例えば、女子高生の赤ちゃんを助けることが
できて、自信が湧いてきたように自分の
手を見つめるシーンとかは、本当に
ほっとした気持ちと医者としての自信を
取り戻した気持ちが手に取るように表情や
演技から受け取ることができたから、
ああいうナレーションはいらないと思うので
す。雪の中に転がって自分の検査結果を
握り締めてるところも、あれだけで
絶望感が伝わってきたから、あそこも
いらなかったと思います。支笏湖で見知らぬ
家族にショールをもらって、生きることを
決意するところもいらなかったかなー。
真琴と七瀬先生の奥さんの言葉だけでよかった
かも。
ナレーションを入れるなら、やはり七瀬の
昔語りのフォームをとってるんだから、
七瀬(山本さん)のナレーションだったら
よかったのかもしれません。(状況説明だけ
に限るけど)
あと、最後の不満はヘアメイクさん。
メイクはいいんだけど、「ヘア」が^^;。
時々直江先生の髪のサイドが飛んでたのね。
もう少しちゃんと気を使って欲しかった
です。せっかく綺麗だったのに。
・・・・と、今まで文句ばかり言ってましたが
、じゃあ、よくなかったのか?と言うと
本当にねSPがあってよかったと思います。
SPの直江先生が好きです。純でまっすぐで
やさしくて。物静かな好青年ーって感じ。
SPの直江を見ることができて、より
直江という人が愛しくなったといいましょうか
。本当に人の人生を見てるように思いました
。本編の頑なな態度も、直江の弱さと苦悩から
生み出されたものなのだとわかったし、
倫子に出会うことによって、偽りの自分から
本当の自分を取り戻して天国にいけることが
できたことの喜びを感じることができたし。
このSPは6話の七瀬先生とお蕎麦屋で、
「昔、雪かきをしたな。」というちょとした
言葉から生み出されたわけだけど、
昔のお話を観てる私達もありありと想像できる
くらい、実在感をそれまでの演技で中居さんは
私達に植え付けていたわけで。本当に
すばらしいなと思いました。たった一話の
登場なのに、本当に昔からの仲を感じさせた
山本さんの演技力も凄いし。
話をSPに戻しますね。
真琴ちゃんを励ましてた直江先生が
大好き。バスケやってたとことか、
ベッドで手を握り締めてお話を聞いてるところ
とか。自分も癒されてる感じがしました。
あの夕日の病室のなかの二人のシーンは
圧巻です。BGMなし、かっと割りなしで
長時間の長い台詞と緊張感と静寂。
いいなー^^。あの病室に自分もいるんじゃ
ないかと思うくらいでした。
あと、真琴ちゃんが死んで空になった
ベッドを直江がなぞってたのは
少しセクシーに感じたけど、原作者が
本当になされたことだと知り、それも
ありかと・・・思うことにしました。
大事な自分の体験を
中居さんに託された原作者さんに感謝したいし
、最初は難色を示していた原作者を
信頼させ、自らをも託したい気持ちにまで
させた中居さんにも感心しました。
あと、SPで一番直江を美しいを感じた
シーンは、七瀬先生のお家に、東京に行くと
告げに行くシーンです。あの七瀬と直江の
対峙のシーン、とても素敵でした。
静かな決意が伝わってきました。
最後、行田病院に現れた直江をみて、
なんだか懐かしくてウルウルして、
エンディングの「真夜中のナイチンゲール」
の流れる中、本編の影像が沢山出てきて
また懐かしくて。そして、涙涙のうちに
終わりました。時間、あっという間でした。
本当に終わるのが惜しくて惜しくて。
私は、一番優れた影像作品って、見終わるのが
惜しいと思う作品だと思っているんです。
観てる自分が、この世界をもっと観ていたい
と思わせる影像。それが一番面白い影像作品
なんじゃないかなって。(小説だと読み終わ
ってしまうのが寂しい本)
そういう影像作品は今まで数本しか
お目にかかっていません。「ローマの休日」
と「銀河鉄道999」の映画です。
ということで、色々難もありますが、
トータルで自然の影像美もすばらしいし、
自然と人間の格闘も沢山見せていただき、
中居さんの素敵なオリジナルな直江にも
出会うことができて、本当によかったなと
思いました。
DVDも買いました。一番ね、感動したのが、
演出家の人の、「直江の一生を描きたい」と
言ったお言葉です。
今まで、そこまで送り手に愛された主人公っ
て、(「きたの国から」という作品がある
けど、)
そうそう、ないと思うし。本当に
役者冥利なことだなと思いました。
この作品に、出会えて凄くよかったなと
思います。
そうですねー、「白い影」というドラマは
水底に眠る大粒な真珠のような作品だと
思います。
採取してきて、宝石に加工して皆に見せるより
自然の中にあって、観たくなる時は
海に潜って観に行く。そんな感じかな。
見つけることが出来た人は幸せな人って
感じ・・・。

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