「すなうつ」第七話、つぼつぼ感想です。
(まじめ感想編たくさん書いたのに、消えてしまいました。
なので今回省略させてください)
まず、第六話の駐車場での刑事と和賀の
出会いまでの、経緯から始まります。
うまい演出ですね。第六話最後のシーンまでの
ミッシングな部分を埋めるなんて、憎い
演出だと思います。
武田さん、やっぱうまいなーと思いました^^;。

さて、「和賀さんですね」と声をかけられて、
めっちゃ怖い顔で前方を睨み付ける和賀様。
でも、これは、「絶対に、しっぽをつかせないぞ」という
自分への鼓舞だったみたいですね。
そして、精神を落ち着かせていつもの
和賀さまフェイス(ポーカーフェイス)で
振り返る和賀様。顔だけで、「何か?」と
言ってる感じがしましたね。そして若い吉村刑事には
「この若造が」って感じで軽くガンを飛ばしたりして^^;。
そして、玲子がなくなったと、本当に同情の表情を
浮かべて、お話なら自室へ。と連れて行く和賀。
エレベーターのシーンもなかなか台詞とかないけど
緊張感たっぷりでした。
自室に案内して、「どうぞお座りください」っていう言い方が
「金スマ」っぽカッター(爆)。
そして、お水をもってくる和賀様。
お客様にペットボトルそのまんまってのには
驚きましたが^^;。ま、そんだけ歓迎なんかしてないよ。って
いう意味なんですかね。
そして、玲子のことや一月四日のことを色々聞かれる和賀様。
そして、少し黙って考えてるふうから静かに答える和賀。
このときのお顔がもー、綺麗で綺麗で^^。
それにしても、四日のアリバイを聞かれて、なんで
「なぜそんなこと聞くのですか?」っていう台詞がないのが
不思議ですね。あさみさんもだけど。
つまり、犯人って、そういう心理が働いてしまうの
でしょうか?聞かれたら、答えちゃうとか・・・。
賭けに出るようにあさみの名前を出してしまう和賀。
しかし、本当に今西刑事、怖かったー。
和賀ちゃん、よく耐えたね。
最後、お水飲んだときの顔も素敵でした。
そして、玄関までお見送りする和賀。
玄関を閉めた瞬間に全身が震えだし、へたり込んでしまいます。
私は、これは一種のパニック障害か、心身症の症状なんじゃ
ないかな?と思いました。
ものすごいプレッシャーと精神的ストレスが限界を超えて、
身体に影響を及ぼしたんだと思います。そして、
そのつらさを軽減するために、とうとう、「僕がやりました」と
つぶやいたのだと思います。また、もうひとつの解釈として、
(こちらが皆さんの意見に多いと思います)
今西に尋問を受けてる最中から、もう、自首したい自分もいて、
葛藤してて、やっと緊張から開放されたとたんに、
自首したかった自分を解放できた。ということだったかも
しれませんね。この解釈だけでも、和賀のキャラや
精神状態に違いが出てくるわけで、本当に奥深い作品です。
そして、発作が収まったとたんに、鍵盤ハーモニカを
取りに行く和賀。不安にかられると、秀夫に戻ってしまうの
でしょうか。愛おしそうに演奏しだしたけど、
三木のかばんのことを思い出して、捨てに行きます。
このとき、和賀の証拠隠滅シーンと麻美の証拠隠滅シーンが
重なり、二人の絆をかんじさせて、グーな演出でした。
海辺でかばんを捨てる和賀。このときもほとんどシルエットなんだけど、
息づかいと佇まいだけで、気持ちがビンビン伝わってきました。
さすがーーーー。
あさみも、今西の尋問に、「和賀のマンションで朝まで」と
答えました。これは、やはり前に和賀のマンションで朝まで
すごしたことがあったから、出た言葉なのでしょう。
二人の男女の強くて不思議なえにしを感じます。この言葉の
ために、あのシーンが。本当に、凄い脚本です。
そして数日後?翌日?
横浜のホテルで和賀様は田所親子と御会食。
この前のシーンでも、飛行機飛んでましたね^^;。
もー、そんなにお金使わないで。と変にケチンボな
私は心配するのでした。おそらく、大河を除くと、今期一番
お金のかかったドラマではないか?と思ってたりします。
こんなドラマのファンでいられて、幸せだよーん。
ホテルに着くまえ、走って伊勢に向かう今西を(走って、
伊勢までいくわけじゃないけどね^^;)
見送る和賀様(中居さま)、この表情、凄くないですか?
世界(アカデミー賞、残念だったけど)の渡辺謙さんを
余裕の表情(あきらめ?)で見送る顔。
重さというか、存在感というか人間の大きさとか
風格でひけをとってないというか。
いいわー。
でね、実は和賀様の恐怖と切ない演技より
私は、綾香パパとの会話で、「だいじょうぶです。
しょせん同じ人間ですから、隙を見せるようなことは
しません」といった演技にね、中居さんの役者としての
可能性を見たのです。このときの透明感のある
表情と、台詞の重さ。抑揚。凄くいいです。
何か、奥深いものを持ってる人、って言う台詞だよね。
それから、田所親子と結婚式の会場を下見してた
時の後ろでに組んで歩いてる歩き方も
素敵だったな。
つまらなそうに天井を見上げてた顔も印象的。
そして、凄く意思強く天井(写真)を見上げてる
今西との対比がいいね。
あさみからの呼び出して、フォルテに向かう和賀。
とうとう刑事の尾行がついています。
フォルテで、あさみは、和賀をかばったことを
告げます。この一連のあさみとのシーンと
台詞は秀逸でしたね。横顔が美しいし、
「曲を完成したいだけ」と、「完成した宿命を
君にも聞いてほしい」っていう台詞がぐっと来ました。
やはり、和賀としての栄耀栄華にむなしさを
感じ始めた秀夫にとって、音楽家としての
純化された欲望のみが残ったということでしょうか。
もうつかまるかもしれないけど、曲だけは完成したい
という気持ちなのかもしれません。
(テレビ誌には曲を完成すると生まれ変われるという
気持ちを持ってる。と書いてありましたが。
曲が完成して、海外に行けば、逃げ切れると思ってるのかな?)
そして、心の壁である手袋をつけたまま和賀は
あさみと分かれます。自分に警察の尾行が
ついてることにも気づきます。
追い詰められた和賀は、自宅に帰り、
ピアノで「宿命」を演奏しだしますが、
とうとう精神的に追い詰められすぎて
平静でいられません。
また、発作に襲われ、手が震えてピアノが弾けません。
楽譜をまるで動物のようにかきむしり、
頭を抱えて、慟哭します。まるで獣のうめき声
みたいです。
きっと頭の中が混沌としてしまってて、
どういう感情なのか、説明のしようのない
状態なのだと思います。
でも、狂ってるわけではないし、
本当に難しい演技だよねー。
すばらしい・・・。(ファンだもん、ほめたっていいよね?^^;)
そしてまたまた秀夫君登場で、秀夫君には鍵盤ハーモニカ
でないと
だめってことで、鍵盤ハーモニカを取り付かれたように
吹き出します。
もう、せつないったらありません。
映画のラスト、ピアノを弾きながら今西の謎解き
映像が重なるのですが。もしかしたら、
本当に、この一連のシーンはプレ最終回みたいな
シーンなのかもしれません。秀夫バージョン最終回。
そして、最後、和賀は鍵盤ハーモニカを
愛おしそうに頬ずりして、暗転。
「やさしいきすをして」が流れます。
はー、疲れるドラマでした・・・・。
しかしね、TBSさん、こんな凄いドラマ作ったんなら、
開局記念とかの冠かぶせてくれてもよかったんじゃない?

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