まだ泣ける^^;

2004年3月30日
実は、まだ泣いています^^;。
「すなうつ」放送終わってから、○二日くらい経ったのに。
まだ掲示板とか読んだり、思い出したりして、
泣いています。
ここまで泣けた(後をひく)ドラマ・というか、
映像作品にお目にかかったことがないです。
なんでかなー。なんで、こんなに泣けるんだろう?
病気で、人が死ぬとかいうドラマでないのに。
確かに、千代吉さんは死んでしまうのだろうけど。
でも、千代吉さんの命が終わることに泣いてるという
わけでもないように思います。
やはり、同情(思いやり)の涙かな。
きっと、想像力があればあるほど、泣けるかも
しれません。秀夫がどのように辛い生き方をしてきたか。
とか、千代吉の切ない気持ちとか、三木さんの
思いとか。深く想像すれば想像するほど、やはり、
「すなうつ」は悲しくて切なくて、苦しい物語だと
思います。
一見、批判的な意見を書くと、その人は高等な人物の
ように見えるし、自分がわけもなく感動してるのを
批判する人に馬鹿にされてるような気もするけど。
でも、確かに、色々冷静に考えたり、凄く深く探ったり
研究検証したりすると、言いたいことも、ボロも
でてくるのかもしれない。でも、人間性というか、
感覚のやわらかさでもう少し素直に受け取っても
いい作品じゃないかな?と思います。
クールな推理小説がお涙頂戴のメロドラマになって
しまった。とか、そういう批判もあるかもしれません。
(実際、そこまで言い切った批判にはまだ直接
お目にかかってないけど^^;)
でも、本当に、普通の感覚の人間が秀夫みたいな
状況にアイ、人生を送ってきたら、確かに、
ドラマの中の秀夫みたいになるのが普通なのだと
思います。原作の秀夫は、自分の音楽を利用して、
人を殺します。まず、芸術さえも、愛していない
男として描かれています。どちらかというと、ピース的な
快楽殺人犯にお相通じるような感じがしてしまます。
しかし、ドラマ「すなうつ」は、そのような物語を
純文学の域にまで高め、人間の深淵を(善性も悪性も)
描いていたと思います。そういう点を素直に高く評価
して、さしつかえない作品だと思います。
日記めぐりや、掲示板めぐりをしてると、
どうしてもあさみの存在が気に入らないという人が
多かったりします^^;。
私としては、いてくれてよかった。と思うタイプなんですが、
(その理由は、過去の日記に沢山書きました)
やはり、受け付けない人もいるんですね。
で、そういう方の日記を読んでると「ぼくかの」を
とても気に入ってる方だったりするんです。
で、考えました。
「ぼくかの」を好きな人って、数学が得意な人なの
かなーって。で、「すなうつ」が好きな人は国語とか
哲学が好きな人。で、「プライド」が好きなひとは
体育とか音楽が好きな人かな?とか。勝手に想像しました。
あさみの存在って、理屈を超えた存在だと思います。
しかし、「砂の器」を再ドラマ化するにあたり、
ピアニカを考え出したのは、脚本家の龍居さんなので
しょうか?まさに、ウルトラCですねー。
あさみと、ピアニカ。このふたつが「すなうつ」での
大変オリジナルな存在です。そして、その存在がなぜ
そこにあるのか?を考えてこそ、このドラマで
創り手が訴えたかったことや、光明を見出せるんじゃ
ないでしょうか?私が思いますに、ピアニカは心の
より所とか原点(父)の象徴であり、あさみは、希望の象徴で
あると思います。きっとあさみの存在があるから、
秀夫はちゃんと刑を受けようという勇気を持てたのだと
思います。
思えば、あさみは親に捨てられた子供です。
親の事情で、愛される事もなく捨てられた子供。
そういう点で、辛い過去はあるものの、親に愛されなかった
わけではなかった秀夫は、そういう点で、あさみより
まだ救いのある人だったのだと思います。
なので、あさみの宿命が秀夫より浅いとか言ってる方も
いますが、私は違うんじゃないかなーと思います。
そして、親(父)のことを心の奥底でずっと求めていた
秀夫にとって、その親に愛されない人もいるのだと
知ったことが、他人の痛みを省みるきっかけを作り、
人間的な感情を呼び覚まし、後半の苦悩につながるのですから、
やはりあさみは、必要であったのだと思います。
「いらない」って切り捨てるまえに、もう少し
色々考察してほしいなーって、思ったりします。
その考察の答えの中にこそ、このドラマの訴えたいことが
潜んでたりしますので。

しかし、スマップメンバー他に四人もいい男がいるのに
なんで、よりによって、中居さんを選んじゃったかなー^^;って、思うことも多々あり、苦しいこともありました。
眉毛なしーとか、真っ黒君とか、あいたた発言とか
色々あったけど、でも、「すなうつ」最後まで観てきて、
これだけ感動できたんだから、自分の選択は間違でも
なかったんだなーって、思い、ほっとしました^^;。
やはり、ファンじゃなかったら、ここまで素直に
観れなかったかもしれないし。

日刊スポーツの投票。今日はメインイベントの
主演男優賞です、http://www.nikkansports.com/
よかったら、よろしくお願いしまうす^^;。
途中までは、自分の中でやっぱり「白い巨塔」の
財前教授かな?と
思ってたんだけど、最終回のあの最後の20分で、
大逆転でした。
半年、財前を生きた唐沢さんと三ヶ月(実際は四ヶ月)
秀夫を生きた中居さんでは、時間の勝負で、
勝てないかな?と思ったんだけど、時間だけじゃなく、
その深度では、勝るとも劣らないと思いますし、
あの第一話から第10話までの苦悩の演技があったればこその
最後の大爆発だったと思うから、やはり、台詞が少なか
ろうが、かつぜつがどうらろうが、やっぱり、堂々と
中居さんを押したいです。中居さんの熱演が、今西さんを
あそこまで導いたと思うし。
最後、舞台袖で、秀夫を迎える刑事二人が、犯人を
つかまえにきた刑事というより、殉教者に恭しく
使える使徒みたいな、厳かな雰囲気があったんです。
なんか、尊敬の念みたいなのを・・・。
それは、辛い人生を歩んできた秀夫への労わりにも
見えるけど、ここまで和賀を演じてきた中居さんへの
尊敬と労わりへの礼にも見えました。
だから、あのシーンから、最後は、本当に
演技じゃない。本物の気持ちの演技だったと思います。
本物をみちゃったからね、他のものが見えるように
なっちゃうんだよね^^;。
これから、なんかさめた目でドラマ観てしまいそうで、
怖いです。
おいしいもの食べたら、それ以下のものじゃ
満足できなくなるのが、人間だし。
ああ、罪なドラマです。
でも、ふじっきーが好きなので、とりあえず、
月9だけは、めちゃ楽しみです。
スマ日記のページだけど、月9の感想沢山書くかも
しれません、お許しください。

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